全てパーツから設計して作ったオリジナル冷却機
圧縮機、ファンモーター、コンデンサー、熱交換器(チタン管)、全て自社企画で設計、製作したオリジナル冷却機です。
活魚水槽で最もコストがかかるのが冷却機なので、冷却機をコストダウンすることで、価格にたいて他社より能力の高い器械を組み込むことが可能なのです。
- 冷却水量目安(活魚水槽16℃) 700 (リッター)
- 水槽サイズで1200×600×600おオーバーフロー活魚水槽
- ポンプ流量 30~60リットリ(毎分)
- 接続塩ビパイプ VP20
- コンプレッサー出力 500W/600W (50Hz/60Hz)
- 冷媒 R407C(新冷媒)
- 本体サイズ 330 × 410 × 340mm(幅×奥行×高さ)
100Vで扱える最大の能力にしておりますので、単独電源が必須です。



下の画像はオリジナル冷却機組み込み事例です。
このお客様の水槽サイズは1800×600×600と大き目です。
当初は冷却機の電源は動力(3相200V)の準備をお願いしてたのですが、ビルの電気容量の関係で100Vしか利用できないことが判明しました。
そこで熱交換器(チタン管)を1ランク上のものを利用し、さらにコンデンサーを大きめにし、コンプレッサーも100V600W仕様のものを利用して製作させていただきました。
見ていただいてお判りいただけるかと思いますが、オリジナル冷却機を使うことでろ過槽が大きく取れます。さらにステンレス架台を使ってるので、ろ材清掃時にろ材も取り出しやすくなってます。

当社の冷却機の取り組みについてご興味ありました、このページの一番下に掲載しておきますので、良かったらお読みください。
エアコン室外機を使った冷却機
国内メーカーの冷房専用アコンでインバーター制御ではない機種があります。
そのエアコンの室外機を利用して水槽用のクーラーが作れます。
冷凍機には温度帯により、低温用、中温用、高温用とありますが、活魚水槽の多くは16℃で使うので高温用の冷凍機を使います。
同じく、エアコンも高温用になります。
水を冷やすか空気を冷やすかの違いで結構相性がいいのです。
さらに、エアコンは家庭用で使う機械なので、ものすごく静かですし、コンデンサー(背面のアルミフィン)が大きく、熱効率がいいので、消費電力も比較的少なくて済みます。結構いいことずくめなんです。
このエアコン室外機の冷媒ガスはR32やR410なのですが、昔のR22などと比較して圧力が高く配管の腐食によるガス漏れを起こしやすいのです。
新冷媒で今はマイナーなのですが、R407Cという冷媒ガスがあり、これは圧力低めで運転できるのです。
この室外機をR407C仕様に変更し(キャピラリチューブという部品を少し短くします)、室内機の代わりに熱交換器(チタンコイル)を付けて、それをサーモスタットでコントロールすれば完成です。
下の画像の事例は、水量1.5トンFRP活イカ水槽の冷却機に転用した事例です。
もとは単相200V750wの冷却機が付いてました。
水量は多いですが、断熱材も入ってるので100V600Wでも余裕で冷えます。


国産冷凍機 (室内コンデンシングユニット) を使った冷却機
三尾電機製M9A-063相200V600W、または単相100V400W、100V600W(東芝製)を利用して製作した冷却ユニットです。
600W以上の国産メーカーの冷凍機自体、かなり安くなってきてるので、大型冷却機では韓国や中国製の製品と価格的に遜色ない程度になりつつあるような気もします。
それよりも冷凍機の技術者が少なくなってて、オーダー生産が難しくなってきてるような気がします。
冷凍機屋は絶滅危惧種かもしれません!


国産冷凍機 (室外コンデンシングユニット) を使った冷却機
弊社では主に、三菱電機製か東芝製を利用しております。
2馬力以上の冷却機になってくると、韓国製や中国製よりも安いかもしれません。
ここ最近の価格を見てるとそんな気がします。
